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BMA00021
「教科書を作ろう」文法解説
ふりがな
ものだ/ものではない
●日本語能力試験 旧2級
■
構造図
(1)
A
AN
V
S
ものだ
ものではない
A/AN/V:
常体形
(
じょうたいけい
)
非過去
(
ひかこ
)
。ただし、「ANだ→ANな」
(2)
A
AN
V
S
ものだ
A/AN/V:
常体形
(
じょうたいけい
)
。ただし、「ANだ→ANな」
(3)
S
ものだ
Sの
文末
(
ぶんまつ
)
は
常体形
(
じょうたいけい
)
過去
(
かこ
)
■
基本 例文
(1)
【解 説】
A.「Sものだ」の
形
(
かたち
)
で、
話
(
はな
)
し
手
(
て
)
がSの
内容
(
ないよう
)
を
一般的
(
いっぱんてき
)
であたりまえのこと、
常識的
(
じょうしきてき
)
なこととして
見
(
み
)
ていることを
表
(
あらわ
)
す。
【例文 1】(
父親
(
ちちおや
)
から
子
(
こ
)
どもへの
注意
(
ちゅうい
)
)
親
(
おや
)
でも、
先生
(
せんせい
)
でも、よその
人
(
ひと
)
でも
同
(
おな
)
じだ。
大人
(
おとな
)
の
言
(
い
)
うことは
聞
(
き
)
くものだよ。
【例文 2】どんな
職業
(
しょくぎょう
)
でも、
若
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
を
育
(
そだ
)
てるのは
難
(
むずか
)
しいものだ。
【例文 3】スポーツでも、
無理
(
むり
)
に
強
(
つよ
)
い
運動
(
うんどう
)
をするのは
体
(
からだ
)
によくないものだ。
【例文 4】
学生
(
がくせい
)
が
準備
(
じゅんび
)
も
知識
(
ちしき
)
もなく
知
(
し
)
らない
土地
(
とち
)
を
旅行
(
りょこう
)
するのは
危険
(
きけん
)
なものだ。
【解 説】
B.「Sものではない」の
形
(
かたち
)
で、
話
(
はな
)
し
手
(
て
)
が、Sの
内容
(
ないよう
)
は
一般的
(
いっぱんてき
)
、
常識的
(
じょうしきてき
)
には
成
(
な
)
り
立
(
た
)
たないと
見
(
み
)
ていることを
表
(
あらわ
)
す。
【例文 5】
学
(
まな
)
びは
楽
(
たの
)
しいが、
毎日
(
まいにち
)
の
勉強
(
べんきょう
)
や
練習
(
れんしゅう
)
は、
決
(
けっ
)
して
楽
(
らく
)
なものではない。
【例文 6】
哲学
(
てつがく
)
の
本
(
ほん
)
を
読
(
よ
)
んだくらいで
人生
(
じんせい
)
の
意味
(
いみ
)
がわかるものではない。
【例文 7】
子
(
こ
)
どもの
心
(
こころ
)
を
理解
(
りかい
)
するというが、それは
言葉
(
ことば
)
で
言
(
い
)
うほど
易
(
やさ
)
しいものではない。
【例文 8】(
若
(
わか
)
いインタビュアーが、お
年寄
(
としよ
)
りの
夫婦
(
ふうふ
)
に
昔
(
むかし
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
く)
インタビュアー: それでは
結婚
(
けっこん
)
しようとおっしゃったのは、ご
主人
(
しゅじん
)
のほうからですか、
奥様
(
おくさま
)
のほうから?
夫
(
おっと
)
: それは
私
(
わたし
)
だよ。
昔
(
むかし
)
はそんなことを
女
(
おんな
)
のほうから
言
(
い
)
うものじゃなかったからね
。
妻
(
つま
)
: ええ、それに、すぐ「はい」って
言
(
い
)
うものでもありませんでしたから、10
回
(
かい
)
は
言
(
い
)
ってもらいましたよねぇ。
(2)
【解 説】
C.
構造
(
こうぞう
)
図
(
ず
)
(2)で、
話
(
はな
)
し
手
(
て
)
が、Sのできごとへの
驚
(
おどろ
)
きや
賞讃
(
しょうさん
)
の
気持
(
きも
)
ちを
表
(
あらわ
)
したり、Sの
願
(
ねが
)
いや
評価
(
ひょうか
)
を、
気持
(
きも
)
ちを
込
(
こ
)
めて
表
(
あらわ
)
したりする。
【例文 9】(すし
屋
(
や
)
で、お
金
(
かね
)
を
払
(
はら
)
うときに)
父親
(
ちちおや
)
:
家族
(
かぞく
)
5
人
(
にん
)
で、3
万
(
まん
)
4000
円
(
えん
)
?ずいぶん
食
(
た
)
べたものだなあ。
母親
(
ははおや
)
:
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
3
人
(
にん
)
ですからね、これで
普通
(
ふつう
)
でしょう。
【例文10】(
子
(
こ
)
どもがそろばんで
難
(
むずか
)
しい
計算
(
けいさん
)
をしているのを
見
(
み
)
て)
コンピュータのようだね。よく
間違
(
まちが
)
えないものだ。
【例文11】(たばこがやめられないAと
禁煙
(
きんえん
)
した
友人
(
ゆうじん
)
Bとの
会話
(
かいわ
)
)
A: やめてから、もうどのくらい
?
B: 2カ
月
(
げつ
)
になるかな。
A:
立派
(
りっぱ
)
だなあ。よく
続
(
つづ
)
くものだね。うらやましいよ。
【例文12】(
山
(
やま
)
の
事故
(
じこ
)
のニュースを
聞
(
き
)
きながら)
雪
(
ゆき
)
の
山
(
やま
)
に
3日間
(
みっかかん
)
も、けがをしながら、よくも
無事
(
ぶじ
)
だったものだなあ。
【例文13】
新入社員
(
しんにゅうしゃいん
)
には、
初
(
はじ
)
めて
給料
(
きゅうりょう
)
をもらったときの
気持
(
きも
)
ちを
忘
(
わす
)
れないでほしいもの
だ。
【例文14】(
一人娘
(
ひとりむすめ
)
の
結婚式
(
けっこんしき
)
の
後
(
あと
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
の
会話
(
かいわ
)
)
妻
(
つま
)
:
家
(
いえ
)
に
帰
(
かえ
)
っても
私
(
わたし
)
たち
2人
(
ふたり
)
だけなんて、さびしいものね。
夫
(
おっと
)
:
今
(
いま
)
はそうだが、そのうち、
孫
(
まご
)
といっしょに
遊
(
あそ
)
びにきてくれるよ。
【例文15】いつかは
大
(
だい
)
好
(
す
)
きな
映画
(
えいが
)
に
出
(
で
)
てくる
町
(
まち
)
や
港
(
みなと
)
に
行
(
い
)
ってみたいものである。
(3)
【解 説】
D.
構造
(
こうぞう
)
図
(
ず
)
(3)で、
昔
(
むかし
)
の
習慣
(
しゅうかん
)
や、
今
(
いま
)
は
変
(
か
)
わってしまった
以前
(
いぜん
)
の
状態
(
じょうたい
)
(S)を、
話
(
はな
)
し
手
(
て
)
が
思
(
おも
)
いかえして
述
(
の
)
べるときに
使
(
つか
)
う。
【例文16】
以前
(
いぜん
)
は、お
正月
(
しょうがつ
)
はどの
店
(
みせ
)
も
休
(
やす
)
みだったものだ。
【例文17】
学生
(
がくせい
)
時代
(
じだい
)
は
毎日
(
まいにち
)
のように
映画館
(
えいがかん
)
へ
映画
(
えいが
)
を
見
(
み
)
に
行
(
い
)
ったものだ。
【例文18】
結婚
(
けっこん
)
して
数年
(
すうねん
)
は、
夫
(
おっと
)
も
家事
(
かじ
)
をしたし、
子
(
こ
)
どもの
世話
(
せわ
)
にも
熱心
(
ねっしん
)
だったものですが、
今
(
いま
)
は
何
(
なに
)
もしませんね。
【例文19】
昔
(
むかし
)
はどの
家
(
いえ
)
も
子
(
こ
)
どもの
数
(
かず
)
が
多
(
おお
)
かったものだが、
今
(
いま
)
は3
人
(
にん
)
兄弟
(
きょうだい
)
でも
珍
(
めずら
)
しいほど
だ。
【例文20】
携帯電話
(
けいたいでんわ
)
がなかった
頃
(
ころ
)
は、
約束
(
やくそく
)
に
遅
(
おく
)
れないよう、
時間
(
じかん
)
や
場所
(
ばしょ
)
を
今
(
いま
)
よりもちゃんと
確認
(
かくにん
)
していたものだった。
■
先生へ
● AやBの
使
(
つか
)
い
方
(
かた
)
は、
話
(
はな
)
し
手
(
て
)
が
聞
(
き
)
き
手
(
て
)
、
例
(
たと
)
えば
子
(
こ
)
どもや
部下
(
ぶか
)
などを
諭
(
さと
)
したり
叱
(
しか
)
ったりするときによく
用
(
もち
)
いる。
話
(
はな
)
し
手
(
て
)
の
主観
(
しゅかん
)
で、
一般論
(
いっぱんろん
)
や
常識
(
じょうしき
)
を
述
(
の
)
べる
言
(
い
)
い
方
(
かた
)
なので、
新聞
(
しんぶん
)
の
報道
(
ほうどう
)
記事
(
きじ
)
、
論文
(
ろんぶん
)
など
客観的
(
きゃくかんてき
)
な
文章
(
ぶんしょう
)
には
用
(
もち
)
いない。
● Cの
使
(
つか
)
い
方
(
かた
)
では、
副詞
(
ふくし
)
の「よく(も)」や「ずいぶん」、
終助詞
(
しゅうじょし
)
の「な」などを
伴
(
ともな
)
うことが
多
(
おお
)
い。
● Dの
使
(
つか
)
い
方
(
かた
)
は、例のように
話
(
はな
)
し
手
(
て
)
が
伝聞
(
でんぶん
)
で
得
(
え
)
た
知識
(
ちしき
)
には
使
(
つか
)
えない。
例
祖父
(
そふ
)
の
話
(
はなし
)
によると
、
昔
(
むかし
)
の
小学校
(
しょうがっこう
)
ではひらがなよりカタカナを
先
(
さき
)
に
教
(
おし
)
えたものだ。(×
)
● Dの
使
(
つか
)
い
方
(
かた
)
では、「〜たものだ」とほとんど
同
(
おな
)
じ
意味
(
いみ
)
で「〜たものだった」の
形
(
かたち
)
も
使
(
つか
)
われ
る。
■
関連文法項目
はずです/はずがありません
べき/べきだ/べきではない
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