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にかかわらず/にもかかわらず/にかかわりなく
●日本語能力試験 旧2級
■ 構造図
(1)
N にかかわらず
にかかわりなく
S

N:「年齢(ねんれい)」「結果(けっか)」「原因(げんいん)」など、意味(いみ)の範囲(はんい)に具体的(ぐたいてき)・個別的(こじんてき)な要素(ようそ)を含(ふく)む名詞(めいし)

(2)
 N
X(か)Y(か)
X(か)Xない(か)
Xかどうか
 にかかわらず
にかかわりなく
S

N:「有無(うむ)」「多少(たしょう)」「上下(じょうげ)」「好(す)き嫌(きら)い」など対立的(たいりつてき)な意味(いみ)を組(く)み合(あ)わせて作(つく)られている名詞(めいし)
X/Y:N/A/AN/Vの辞書形(じしょけい)、た形(けい)。ただし「Xない」はそれぞれの否定(ひてい)
XとYはたがいに対照的(たいしょうてき)な意味(いみ)を持(も)つ語(ご)(反対語(はんたいご))

(3)
S1にもかかわらずS2

S1:常体形(じょうたいけい)。ただし、「N→N/Nである」「ANだ→ANである」

■ 基本 例文
(1)
【解 説】
A. 構造(こうぞう)図(ず)(1)で、Nに含(ふく)まれる個別(こべつ)の要素(ようそ)のどれにあてはめてもSが成(な)り立(た)つことを表(あらわ)す。
【例文 1】(期末試験(きまつしけん)に関(かん)する注意(ちゅうい))
欠席(けっせき)の多(おお)い学生(がくせい)は、試験(しけん)の結果(けっか)にかかわらず不合格(ふごうかく)になります。
【例文 2】モーツァルトの音楽(おんがく)は、年齢(ねんれい)や性別(せいべつ)にかかわりなく人気(にんき)がある。
【例文 3】保証書(ほしょうしょ)があるので、買(か)って1年(ねん)以内(いない)なら、故障(こしょう)の原因(げんいん)にはかかわりなく、無料(むりょう)で修理(しゅうり)してもらえる。

(2)
【解 説】
B. 構造(こうぞう)図(ず)(2)で、「にかかわらず」「にかかわりなく」の前(まえ)の動作(どうさ)、変化(へんか)や状態(じょうたい)の有無(うむ)、成立(せいりつ)不成立(ふせいりつ)、真偽(しんぎ)などがどちらであっても、Sが成立(せいりつ)することを表(あらわ)す。
【例文 4】(洋品店(ようひんてん)の安(やす)売(う)りで、店員(てんいん)が客(きゃく)に)
本日(ほんじつ)、子(こ)ども用(よう)靴下(くつした)はサイズの大小(だいしょう)にかかわらず、1足(そく)300円(えん)でございます。
【例文 5】会社(かいしゃ)の人(ひと)とカラオケに行(い)くと、歌(うた)の上手(じょうず)下手(へた)にかかわらず、楽(たの)しそうに聞(き)いていなければならないので疲(つか)れる。
【例文 6】明日(あした)は天気(てんき)が心配(しんぱい)だが、試合(しあい)を行(おこな)うか行(おこな)わないかにかかわらず、選手(せんしゅ)には時間(じかん)どおりに集(あつ)まるよう言(い)った。
【例文 7】客(きゃく)に対(たい)しては、品物(しなもの)を買(か)う買(か)わないにかかわらず、ていねいに商品(しょうひん)の説明(せつめい)をするべきだ。
【例文 8】大学院(だいがくいん)へ進学(しんがく)するかどうかにかかわりなく、卒業(そつぎょう)論文(ろんぶん)はきちんと書(か)くつもりだ。
【例文 9】動物(どうぶつ)はみな、珍(めずら)しいかどうかにかかわりなく、自然(しぜん)の中(なか)で生(い)きられるように、生活(せいかつ)環境(かんきょう)を護(まも)ってやりたいものだ。

(3)
【解 説】
C. 構造(こうぞう)図(ず)(3)で、話(はな)し手(て)がS1のできごとや様子(ようす)から予想(よそう)していた結果(けっか)や結論(けつろん)と全(まった)く違(ちが)う事実(じじつ)S2を、感動(かんどう)や不満(ふまん)とともに述(の)べる。
【例文11】課長(かちょう)は大(おお)きな手術(しゅじゅつ)をしたばかりであるにもかかわらず、海外(かいがい)出張(しゅっちょう)を断(ことわ)らなかった。
【例文12】(パーティーに集(あつ)まった人々(ひとびと)を歓迎(かんげい)する挨拶(あいさつ))
本日(ほんじつ)はあいにくの雨(あめ)にもかかわらず、遠(とお)くからおいでいただきましてありがとうございます。
【例文13】行方(ゆくえ)がわからなくなった家族(かぞく)は、台風(たいふう)が近(ちか)づいていたにもかかわらず、海岸(かいがん)へ遊(あそ)びに来(き)ていたらしい。
【例文14】入学(にゅうがく)試験(しけん)が近(ちか)いにもかかわらず、弟(おとうと)はなかなか集中(しゅうちゅう)して勉強(べんきょう)しようとしない。
■ 先生へ
● Aの意味(いみ)で、「Nが/の+疑問詞(ぎもんし)+か+にかかわらず/かかわりなく」の言(い)い方(かた)もある。
例 1 父(ちち)は書道(しょどう)の道具(どうぐ)を集(あつ)めていて、ほしい品(しな)を見(み)つけると、値段(ねだん)がいくらかにかかわりなく、すぐ買(か)ってしまう。
2 負(ま)けたチームのコーチは、選手(せんしゅ)の体調(たいちょう)がどうであるかにかかわらず厳(きび)しい練習(れんしゅう)をさせていたらしい。
● 硬(かた)い文体(ぶんたい)の文章(ぶんしょう)に向(む)く書(か)き言葉(ことば)で、仕事(しごと)、時事(じじ)問題(もんだい)などの話題(わだい)に用(もち)いることが多(おお)い。
■ 関連文法項目
かどうか/疑問詞…か
は問わず/を問わず
といっても
疑問詞…ても/でも
とはいえ
ものの
ながら
のに
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