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によって/により/によっては/による
●日本語能力試験 旧2級
■ 構造図
Nによって
■ 基本 例文
【解 説】
A. あるできごとの原因(げんいん)やきっかけ(N)を表(あらわ)す。
【例文 1】地震(じしん)によって電車(でんしゃ)も地下鉄(ちかてつ)も止(と)まってしまった。
【例文 2】霧(きり)により、高速道路(こうそくどうろ)は時速(じそく)70kmまでに制限(せいげん)されている。
【例文 3】昨夜(さくや)のコンピュータの故障(こしょう)は、停電(ていでん)の影響(えいきょう)によると思(おも)われた。
【例文 4】ダムの建設(けんせつ)によって、父(ちち)の生(う)まれた村(むら)は湖(みずうみ)の底(そこ)に沈(しず)んでしまうことになった。

【解 説】
B. ある動作(どうさ)の手段(しゅだん)や方法(ほうほう)(N)を表(あらわ)す。
【例文 5】単(たん)に食事(しょくじ)を減(へ)らすことによってやせようとするのは体(からだ)によくない。
【例文 6】祖父(そふ)の病気(びょうき)は、手術(しゅじゅつ)によっても回復(かいふく)が難(むずか)しいらしい。
【例文 7】Eメールによっては伝(つた)えられない温(あたた)かみが、手(て)で書(か)いた手紙(てがみ)には感(かん)じられる。
【例文 8】どんな問題(もんだい)でも、話(はな)し合(あ)いによる解決(かいけつ)ができないなら、政治家(せいじか)など必要(ひつよう)ないだろう。

【解 説】
C. 受身文(うけみぶん)で用(もち)い、Nは動作主(どうさしゅ)を示(しめ)す。客観的(きゃくかんてき)な事実(じじつ)を述(の)べる受身文(うけみぶん)(非情(ひじょう)の受身(うけみ))でのみ用(もち)いる。
【例文 9】安全(あんぜん)のため、荷物(にもつ)はすべて空港(くうこう)の係員(かかりいん)により検査(けんさ)されている。
【例文10】学校(がっこう)の玄関(げんかん)には、卒業生(そつぎょうせい)によって描(か)かれた大(おお)きな絵(え)が飾(かざ)ってある。
【例文11】1929年(ねん)、イギリスの放送局(ほうそうきょく)により、テレビの実験放送(じっけんほうそう)が開始(かいし)された。
【例文12】紙(かみ)は、2000年(ねん)近(ちか)く前(まえ)に、蔡倫(さいりん)という中国(ちゅうごく)の役人(やくにん)によって発明(はつめい)されたと伝(つた)わっている。

【解 説】
D. Nの違(ちが)いが、行動(こうどう)や結果(けっか)や判断(はんだん)を左右(さゆう)することを表(あらわ)す。
【例文13】食(た)べ物(もの)が地域(ちいき)によって違(ちが)うように、食事(しょくじ)の作法(さほう)も文化(ぶんか)によって違(ちが)う。
【例文14】(レストランで)
客(きゃく) : 昨日(きのう)の魚(さかな)のランチ、おいしかったんで、今日(きょう)もお願(ねが)いします。
店員(てんいん): 申(もう)し訳(わけ)ございません。ランチ・メニューは曜日(ようび)によって替(か)えておりますので、本日(ほんじつ)はお肉(にく)の料理(りょうり)でございますが…。
【例文15】人(ひと)による考(かんが)え方(かた)の違(ちが)いを互(たが)いに理解(りかい)するにはどうすればいいだろうか。
【例文16】どのアパートを借(か)りるかは、家賃(やちん)などの条件(じょうけん)による。
【例文17】遊園地(ゆうえんち)にはいろいろな乗(の)り物(もの)があるが、年齢(ねんれい)や身長(しんちょう)によっては乗(の)れない場合(ばあい)もある。
■ 発展 例文
【解 説】
E.「NによらずS」の形(かたち)で、Nに関係(かんけい)なく、Sが成立(せいりつ)することや、Nに頼(たよ)らずSを行(おこな)うことを表(あらわ)す。
【例文18】○○さんはいつも静(しず)かで、本(ほん)ばかり読(よ)んでいるが、見(み)かけによらず、いろいろなスポーツが得意(とくい)だそうだ。
【例文19】奨学金(しょうがくきん)をもらったので、親(おや)の助(たす)けによらず、自分(じぶん)の力(ちから)で大学院(だいがくいん)へ進(すす)んだ。
■ 先生へ
● A、B、Cは書(か)き言葉(ことば)でよく用(もち)いる。会話(かいわ)では、仕事(しごと)やスピーチなどの改(あらた)まった話題(わだい)、場面(ばめん)で使(つか)われる。
● A、Bの使(つか)い方(かた)は日常的(にちじょうてき)な会話(かいわ)では助詞(じょし)の「で」がよく用(もち)いられる。
● Cの使(つか)い方(かた)は、何(なに)もないところから作(つく)り出(だ)したり、知識(ちしき)を得(え)たりすることを表(あらわ)す動詞(どうし)の受身(うけみ)では「によって」「により」を必(かなら)ず用(もち)いなければならない。ただし、そのような動詞(どうし)でも、話(はな)し手(て)にとって個人的(こじんてき)なつながりのあるできごとについては受身(うけみ)にせず、下(した)の例(れい)のように能動文(のうどうぶん)を用(もち)いる。
例 家(いえ)の周(まわ)りのへいは父(ちち)が作(つく)った。(○)
家(いえ)の周(まわ)りのへいは父(ちち)によって作(つく)られた。(×)
■ 関連文法項目
ために
V(ら)れます(受身)
によると/によれば
で(手段/材料)
で(原因/理由)
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