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V(さ)せます
●日本語能力試験 旧3級
■ 構造図
N1は/がN2をV(さ)せます

N1:N2にVの動作(どうさ)をするように働(はたら)きかける人(ひと)
N2:Vの動作主(どうさしゅ)
V:自動詞(じどうし)
V(さ)せます:使役形(しえきけい)

N1は/がN2にV(さ)せます

N1:N2にVの動作(どうさ)をするように働(はたら)きかける人(ひと)
N2:Vの動作主(どうさしゅ)
V:他動詞(たどうし)
V(さ)せます:使役形(しえきけい)

■ 基本 例文
【解 説】
A. ある人(ひと)の命令(めいれい)や指示(しじ)によって、ほかの人(ひと)が何(なに)かをすることを示(しめ)す。主語(しゅご)は命令(めいれい)(指示(しじ))する人(ひと)。
【例文 1】お母(かあ)さんは子(こ)どもを買(か)い物(もの)に行(い)かせた。
【例文 2】学生(がくせい)がさわいだので、先生(せんせい)は学生(がくせい)を静(しず)かにさせた。
【例文 3】先生(せんせい)は学生(がくせい)に作文(さくぶん)を書(か)かせた。
【例文 4】子(こ)どもにピアノを習(なら)わせて、将来(しょうらい)は音楽家(おんがくか)にさせたい。

【解 説】
B. ある人(ひと)の許可(きょか)によって、ほかの人(ひと)が自分(じぶん)の希望(きぼう)していることをすることを示(しめ)す。主語(しゅご)は許可(きょか)する人(ひと)。
【例文 5】子(こ)どもがピアノを習(なら)いたがったので、お母(かあ)さんは子(こ)どもにピアノを習(なら)わせた。
【例文 6】おいしそうなケーキですね。娘(むすめ)はケーキが大(だい)好(す)きなので、食(た)べさせたいです。
【例文 7】あのお母(かあ)さんは子(こ)どもにまんがを読(よ)ませないそうですよ。
【例文 8】電車(でんしゃ)の中(なか)で若(わか)い女(おんな)の人(ひと)が席(せき)を立(た)って、祖父(そふ)を座(すわ)らせてくれた。

【解 説】
C.「(さ)せてください」「(さ)せていただけませんか」などの形(かたち)で、許可(きょか)を求(もと)めるときに使(つか)う。
【例文 9】A: これを誰(だれ)かに翻訳(ほんやく)してもらいたいんだが。
B: その仕事(しごと)、ぜひ私(わたし)にさせてください。
【例文10】A: すみません。このコピー機(き)、使(つか)わせていただけませんか。
B: いいですよ。どうぞ。
【例文11】(有名人(ゆうめいじん)に会(あ)って)
A: すみません。写真(しゃしん)を撮(と)らせていただいてもいいでしょうか。
B: いいですよ。
■ 発展 例文
【解 説】
D. あることが原因(げんいん)で、ほかの人(ひと)の気持(きも)ちや感情(かんじょう)を動(うご)かしたときに使(つか)う。「泣(な)く、笑(わら)う、怒(おこ)る、心配(しんぱい)する、安心(あんしん)する」などの感情(かんじょう)を表(あらわ)す動詞(どうし)を使(つか)う。
【例文12】弟(おとうと)は妹(いもうと)のおもちゃを取(と)って、妹(いもうと)を泣(な)かせました。
【例文13】私(わたし)は若(わか)いとき、夜(よる)遅(おそ)くまで遊(あそ)んでいて、両親(りょうしん)を心配(しんぱい)させました。
【例文14】(Bの後(うし)ろからAが近(ちか)づいて)
A: わっ!(急(きゅう)に大(おお)きい声(こえ)を出(だ)す)
B: キャー、びっくりした。嫌(いや)だなあ、びっくりさせないで。
■ 先生へ
● Vが自動詞(じどうし)のときは動作主(どうさしゅ)には「を」がつく。ただし、以下(いか)の場合(ばあい)は「に」がつく。
1) 許可(きょか)の意味(いみ)がある場合(ばあい)
例 専門(せんもん)の勉強(べんきょう)をしたいというので、息子(むすこ)に大学(だいがく)に行(い)かせることにした。
2) 場所(ばしょ)を表(あらわ)す「を」をとる動詞(どうし)で、文(ぶん)の中(なか)で場所(ばしょ)を示(しめ)す場合(ばあい)
例 先生(せんせい)は学生(がくせい)に運動場(うんどうじょう)を走(はし)らせた。
● 次(つぎ)のような使役文(しえきぶん)もある。
1)「V(さ)せておく」の形(かたち)で「そのままの状態(じょうたい)にしておく」という意味(いみ)を表(あらわ)す。
例 疲(つか)れているようだから、ゆっくり寝(ね)かせておきましょう。
2)対象(たいしょう)が物(もの)になる使役文(しえきぶん)。
例 車(くるま)を走(はし)らせて、駅(えき)まで急(いそ)いだ。
●「〜(さ)せる」と他動詞(たどうし)の文(ぶん)は次(つぎ)のような違(ちが)いがある。
例 着(き)る
1 お母(かあ)さんは、子(こ)どもに自分(じぶん)で服(ふく)を着(き)させた。
(使役形(しえきけい): お母(かあ)さんが着(き)るように言(い)って、子(こ)どもが自分(じぶん)で着(き)た)
2 お母(かあ)さんは、赤(あか)ちゃんに白(しろ)い服(ふく)を着(き)せた。
(他動詞(たどうし): 赤(あか)ちゃんは自分(じぶん)で着(き)られない)
○ Aの使(つか)い方(かた)では、「V(さ)せる」の主語(しゅご)と動作主(どうさしゅ)は親(おや)と子(こ)、先生(せんせい)と学生(がくせい)というように上下(じょうげ)関係(かんけい)がはっきりしていることが多(おお)い。練習(れんしゅう)のときは主語(しゅご)と動作主(どうさしゅ)を決(き)めて、「先生(せんせい)は学生(がくせい)に何(なに)をさせるか」というような質問(しつもん)をして練習(れんしゅう)するとよい。
■ 関連文法項目
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使役形
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