日本語 ⁄ English
みんなの教材サイト
TOPページへ戻る
V(さ)せられます/Vさ(せら)れます
●日本語能力試験 旧3級
■ 構造図
N1は/がN2にV(さ)せられます
Vさ(せら)れます

N1:Vの動作主(どうさしゅ)
N2:N1にVの動作(どうさ)をするように働(はたら)きかける人(ひと)、または、N1がVの動作(どうさ)をする原因(げんいん)
V(さ)せられます/ Vさ(せら)れます: 使役(しえき)受身形(うけみけい)

■ 基本 例文
【解 説】
A. ある人(ひと)の命令(めいれい)や指示(しじ)によって、ほかの人(ひと)が何(なに)かをすることを示(しめ)す。主語(しゅご)は動作(どうさ)をする人(ひと)で、その動作(どうさ)を「嫌(いや)だ、困(こま)った」と思(おも)っているときに使(つか)う。命令(めいれい)や指示(しじ)する人(ひと)に「に」がつく。
【例文 1】弟(おとうと)はテレビを見(み)ていたら、母(はは)に買(か)い物(もの)に行(い)かせられた/行(い)かされた。
【例文 2】学生(がくせい)は先生(せんせい)に毎日(まいにち)作文(さくぶん)を書(か)かせられて/書(か)かされている。
【例文 3】その会社(かいしゃ)の社員(しゃいん)は毎日(まいにち)遅(おそ)くまで仕事(しごと)をさせられます。
【例文 4】先輩(せんぱい)に無理(むり)にお酒(さけ)を飲(の)ませられて/飲(の)まされて、気持(きも)ちが悪(わる)くなってしまった。
【例文 5】サッカー部(ぶ)に入(はい)りたいが、毎日(まいにち)走(はし)らせられる/走(はし)らされるのは嫌(いや)だ。
■ 発展 例文
【解 説】
B. あることが原因(げんいん)で、気持(きも)ちや感情(かんじょう)が動(うご)いたときに使(つか)う。「泣(な)く、驚(おどろ)く、心配(しんぱい)する」などの感情(かんじょう)を表(あらわ)す動詞(どうし)や「考(かんが)える」などの思考(しこう)を表(あらわ)す動詞(どうし)を使(つか)う。「原因(げんいん)」に「に」がつく。
【例文 6】小(ちい)さいとき、私(わたし)は兄(あに)によく泣(な)かされた。
【例文 7】人(ひと)が考(かんが)えないことをする彼(かれ)には、いつも驚(おどろ)かせられる/驚(おどろ)かされる。
【例文 8】彼(かれ)の話(はなし)を聞(き)いて、幸(しあわ)せとは何(なに)かを考(かんが)えさせられた。
■ 先生へ
● グループ1の動詞(どうし)の使役(しえき)受身形(うけみけい)は、「飲(の)ませられる」「飲(の)まされる」のように2種類(しゅるい)あるが、「飲(の)まされる」の形(かたち)のほうをよく使(つか)う。
● 感情(かんじょう)を表(あらわ)す無意志動詞(むいしどうし)の使役(しえき)受身形(うけみけい)は、自動詞(じどうし)と置(お)き換(か)えても意味(いみ)はほとんど変(か)わらない。
例 飛行機(ひこうき)の事故(じこ)のニュースに驚(おどろ)かせられた/驚(おどろ)かされた。(使役(しえき)受身形(うけみけい))
飛行機(ひこうき)の事故(じこ)のニュースに驚(おどろ)いた。(自動詞(じどうし))
●「喜(よろこ)ぶ、楽(たの)しむ」などの喜(よろこ)びを表(あらわ)す自動詞(じどうし)は使役(しえき)受身形(うけみけい)が使(つか)えない。
例 彼(かれ)は友達(ともだち)の日本(にほん)留学(りゅうがく)を喜(よろこ)んだ。(○)
彼(かれ)は友達(ともだち)の日本(にほん)留学(りゅうがく)に喜(よろこ)ばされた。(×)
● 動作主(どうさしゅ)が希望(きぼう)している場合(ばあい)は、「V(さ)せてもらう」を使(つか)う。
例 わたしは母(はは)にピアノを習(なら)わせられた/習(なら)わされた。(「わたし」は習(なら)いたくなかった)
わたしは母(はは)にピアノを習(なら)わせてもらった。(「わたし」は習(なら)いたかった)
●「N2に」を省略(しょうりゃく)して、働(はたら)きかける人(ひと)や原因(げんいん)(N2)を特定(とくてい)しないことがある。
例 仕事(しごと)が忙(いそが)しいので、兄(あに)は日曜日(にちようび)も働(はたら)かせられている/働(はたら)かされている。
○「V(さ)せられる/Vさ(せら)れる」は動作主(どうさしゅ)が嫌(いや)だと思(おも)っている場合(ばあい)に使(つか)う表現(ひょうげん)だということを理解(りかい)させてから練習(れんしゅう)する。「習(なら)いたくないのに習(なら)わせられた/習(なら)わされた」「食(た)べたくないのに、食(た)べさせられた」という言(い)い方(かた)で練習(れんしゅう)すると、この文型(ぶんけい)の意味(いみ)が理解(りかい)しやすい。
○ 動作主(どうさしゅ)が嫌(いや)だと思(おも)っている場合(ばあい)と希望(きぼう)している場合(ばあい)について、「V(さ)せられる/Vさ(せら)れる」と「V(さ)せてもらう」を使(つか)い分(わ)ける練習(れんしゅう)をして、気持(きも)ちを表(あらわ)す表現(ひょうげん)であることを教(おし)えるとよい。
■ 関連文法項目
V(ら)れます(受身)
Vてもらいます
V(さ)せます
受身形
使役形
使役受身形
役に立った! 14人が「役に立った!」をクリックしました。