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べき/べきだ/べきではない
●日本語能力試験 旧2級
 構造図
Vべきだ

V:辞書形(じしょけい)
 基本 例文
【解 説】
A.「〜べきだ」は、「〜しなければならない」「〜するのが当然(とうぜん)だ」という意味(いみ)。また、「〜したほうがいい」という(かんが)えを(つよ)()うときにも使(つか)う。
【例文 1】老人(ろうじん)には(せき)(ゆず)るべきだ。
【例文 2】本当(ほんとう)()どもの将来(しょうらい)のことを(かんが)えるのなら、(あらた)めて教育(きょういく)問題(もんだい)()(なお)すべきである
【例文 3】地球(ちきゅう)環境(かんきょう)について各国(かっこく)がともに(はな)()うべきことは(おお)い。
【例文 4】試験(しけん)(まえ)に、注意(ちゅうい)するべき(てん)()いますので、よく()くように。

【解 説】
B.「〜べきではない」は、「〜してはいけない」「〜しないのが当然(とうぜん)だ」という意味(いみ)。また、「〜しないほうがいい」という(かんが)えを(つよ)()うときにも使(つか)う。
【例文 5】約束(やくそく)(まも)らなければならない。できない約束(やくそく)はするべきではない。
【例文 6】わからないことは()くべきだ。わからないままにしておくべきではない。
【例文 7】()()ったばかりの(ひと)に、個人的(こじんてき)質問(しつもん)をするべきではない。
【例文 8】(たん)なる印象(いんしょう)勝手(かって)にその(ひと)判断(はんだん)するべきではない。
【例文 9】ちょっとぐらい(いや)なことがあっても、仕事(しごと)をやめるべきではない。
【例文10】A: 海外(かいがい)転勤(てんきん)することになったんだけど、家族(かぞく)(くに)(のこ)そうと(おも)っているんだ。
B: そうか。でも、家族(かぞく)一緒(いっしょ)()くべきだよ。家族(かぞく)(はな)れるべきじゃないよ。
 発展 例文
【解 説】
C.「〜べきだった/べきではなかった」の(かたち)で、過去(かこ)のことについて後悔(こうかい)気持(きも)ちを(あらわ)す。「〜ばよかった/〜なければよかった」という意味(いみ)(あらわ)す。
【例文11】学生時代(がくせいじだい)にもっと勉強(べんきょう)するべきだった。
【例文12】あの(とき)(かれ)行動(こうどう)()めるべきだった。そうすれば、(かれ)怪我(けが)をすることもなかった
【例文13】(かれ)にあんなことを()うべきではなかった。きっと(わたし)(ゆる)してくれないだろう。
【例文14】(かれ)発言(はつげん)(たい)して、(だま)っているべきではなかった。(なに)かを()うべきだった。
 先生へ
●「Vべきだ」の否定(ひてい)は「Vべきではない」である。「Vないべきだ」のように否定形(ひていけい)にはつかない
例 (かれ)はそこへ()くべきではない。(○)
(かれ)はそこへ()かないべきだ。(×)
規則(きそく)予定(よてい)などについて()場合(ばあい)は、「〜べきだ/べきではない」は使(つか)えない。この場合(ばあい)は「〜しなければならない/してはいけない」を使(つか)う。
例 1 日本(にほん)では、19(さい)以下(いか)(ひと)はお(さけ)()むべきではない。(×)
日本(にほん)では、19(さい)以下(いか)(ひと)はお(さけ)()んではいけない。(○)
2 出発(しゅっぱつ)は7()なので、明日(あした)は6()()きるべきだ。(×)
出発(しゅっぱつ)は7()なので、明日(あした)は6()()きなければならない。(○)
以下(いか)慣用的(かんようてき)表現(ひょうげん)
(おそ)るべき(ちから)」=「非常(ひじょう)(つよ)(ちから)」((ひと)(おどろ)くような(ちから)
()ぬべき運命(うんめい)」=「(かなら)()運命(うんめい)
● イ形容詞(けいようし)につく「Aくあるべきだ」、ナ形容詞(けいようし)につく「ANであるべきだ」という(かたち)もある。(かた)表現(ひょうげん)
例 1 どんなに大変(たいへん)なことがあっても、いつも(あか)るくあるべきだ。
2 目上(めうえ)(ひと)には、丁寧(ていねい)であるべきだ。
●「する動詞(どうし)」の場合(ばあい)は「すべきだ/すべきではない」と「る」が省略(しょうりゃく)されることがある。
 関連文法項目
Vたほうがいいです
Vてはいけません
Vなければなりません
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