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おVします/おVいたします/ごNします/ごNいたします
●日本語能力試験 3級
構造図
N は/が V します/ いたします

N:Vの動作主(どうさしゅ)(はな)()
V: Vます

N1 は/が N2 します/ いたします

N1: N2の動作主(どうさしゅ)(はな)()
N2: 「あいさつする」「相談(そうだん)する」「案内(あんない)する」のような「N+する」のN
基本 例文
【解説】
A. (はな)()動作(どうさ)使(つか)い、その動作(どうさ)関係(かんけい)する(ひと)への敬意(けいい)(あらわ)す。敬意(けいい)(あらわ)相手(あいて)は、先生(せんせい)会社(かいしゃ)上司(じょうし)など目上(めうえ)(ひと)
【例文 1】学生(がくせい): 先生(せんせい)、レポートの()(かた)でちょっとお()きしたいんですが、(いま)よろしいでしょうか。
【例文 2】社員(しゃいん)A: 会議(かいぎ)資料(しりょう)課長(かちょう)にお()せしましたか。
社員(しゃいん)B: いいえ、まだです。
【例文 3】学生(がくせい): 授業(じゅぎょう)紹介(しょうかい)してくださった(ほん)ですが、しばらくお()りできますか。
先生(せんせい): いいですよ。
【例文 4】社員(しゃいん): 何時(なんじ)飛行機(ひこうき)をご予約(よやく)いたしましょうか。
部長(ぶちょう): 夕方(ゆうがた)5()ごろにしてください。
社員(しゃいん): かしこまりました。
【例文 5】部長(ぶちょう): 来年(らいねん)からニューヨークの事務所(じむしょ)(はたら)いてくれる(ひと)をさがしているんだけど、田中(たなか)さんはどうですか。
田中(たなか): ()ってみたいですが、家族(かぞく)にも相談(そうだん)したいので…。いつごろまでにご返事(へんじ)すればよろしいですか。

【解説】
B. (はな)()動作(どうさ)使(つか)い、その動作(どうさ)関係(かんけい)する(ひと)への敬意(けいい)(あらわ)す。敬意(けいい)(あらわ)相手(あいて)は、(はじ)めて()った(ひと)やよく()らない(ひと)
【例文 6】((おお)きなかばんを()って階段(かいだん)をのぼっている(ひと)に)
(おも)そうですね。お手伝(てつだ)いしましょうか。
【例文 7】((えき)で)
A: すみません。ちょっとおたずねします。この電車(でんしゃ)、○○に()きますか。
B: ええ、()きますよ。
【例文 8】((みち)で)
A: すみません。○○病院(びょういん)へはどう()けばよろしいでしょうか。
B: わたしもそちらへ()きますから、ご案内(あんない)しましょう。

【解説】
C. (はな)()動作(どうさ)使(つか)い、その動作(どうさ)関係(かんけい)する(ひと)への敬意(けいい)(あらわ)す。(はな)()店員(てんいん)などで、敬意(けいい)(あらわ)相手(あいて)(きゃく)
【例文 9】(レストランで)
(きゃく): すみません。フォークがないんですけど。
レストランの(ひと): もうしわけありません。(いま)()ちします。
【例文 10】((みせ)()った(もの)をとどけてもらう)
(きゃく): 今週(こんしゅう)水曜日(すいようび)にとどけてもらえますか。
店員(てんいん): かしこまりました。かならずおとどけいたします。
【例文 11】(ホテルにわすれ(もの)をして)
(きゃく): もしもし、ゆうべ201号室(ごうしつ)にとまった○○ですが、どこかに時計(とけい)をわすれてしまったんですが。
ホテルの(ひと): すぐおさがしいたします。どのような時計(とけい)でしょうか。
【例文 12】(レストランで)
レストランの(ひと): いらっしゃいませ。何名(なんめい)さまですか。
(きゃく): 7(にん)です。
レストランの(ひと): お(せき)をご用意(ようい)いたしますので、少々(しょうしょう)()ちください。

【解説】
D. スピーチや案内(あんない)など(おおやけ)場面(ばめん)(あらた)まった場面(ばめん)使(つか)う。(はな)()()())の動作(どうさ)()()()())に関係(かんけい)するときに、 (はな)()()())の動作(どうさ)使(つか)う。()()()())への敬意(けいい)(あらわ)す。
【例文 13】(会議(かいぎ)で)
○○さんからのご質問(しつもん)にお(こた)えします。
【例文 14】(結婚式(けっこんしき)のスピーチで)
結婚(けっこん)おめでとうございます。お二人(ふたり)(あたら)しい出発(しゅっぱつ)(こころ)からお(いわ)いいたします。
【例文 15】(病院(びょういん)受付(うけつけ)(ちか)くに()かれた案内(あんない)
名前(なまえ)をお()びするまでお()ちください。
【例文 16】(会議(かいぎ)で)
来週(らいしゅう)予定(よてい)についてご説明(せつめい)します。
先生へ
敬語(けいご)について
日本語(にほんご)では、(はな)()話題(わだい)人物(じんぶつ)(はなし)(なか)()てくる(ひと))との関係(かんけい)(はな)()()()との関係(かんけい)場面(ばめん)などによって、ことばづかいを()えることがある。敬語(けいご)はそのようなことばづかいの(ひと)つである。
敬語(けいご)は、(はな)()が、()()話題(わだい)人物(じんぶつ)発話(はつわ)場面(ばめん)(たい)して配慮(はいりょ)していることを(あらわ)すために使(つか)う。この配慮(はいりょ)のことを「敬意(けいい)」と()ぶ。 「敬意(けいい)」を(あらわ)すことは、社会的(しゃかいてき)なルールとして(もと)められるもので、個人(こじん)感情(かんじょう)気持(きもち)ちで使(つか)うかどうかが()まるものではない。
日本語(にほんご)敬語(けいご)には、「尊敬語(そんけいご)/尊敬表現(そんけいひょうげん)」と「謙譲語(けんじょうご)/謙譲表現(けんじょうひょうげん)」がある。主語(しゅご)敬意(けいい)(あらわ)相手(あいて)のときに、 その動作(どうさ)(あらわ)動詞(どうし)を「尊敬語(そんけいご)/尊敬表現(そんけいひょうげん)」にする。 (はな)()(または(はな)手側(てがわ)(ひと))の動作(どうさ)()べるとき、その動詞(どうし)を「謙譲語(けんじょうご)/謙譲表現(けんじょうひょうげん)」にする。
●【例文 2】のように話題(わだい)人物(じんぶつ)がその()にいないときには、敬語(けいご)使(つか)わなくてもよい。
(れい) 社員(しゃいん)A: 会議(かいぎ)資料(しりょう)課長(かちょう)()せましたか。
社員(しゃいん)B: いいえ、まだです。
年上(としうえ)目上(めうえ)として敬語(けいご)使(つか)うことがある。 ただし、(はな)()自分(じぶん)家族(かぞく)(おや)(あに)(あね)など) について、ほかの(ひと)(はなし)すときは使(つか)えない。
(れい)1 ○○さんのおじいさんから、むかしの(はなし)をお()きしました。
2 (わたしの)祖父(そふ)から、むかしの(はなし)()きしました。(×)
(わたしの)祖父(そふ)から、むかしの(はなし)()きました。(○)
●Dの使(つか)(かた)の「(おおやけ)場面(ばめん)(あらた)まった場面(ばめん)」とは、具体的(ぐたいてき)には(つぎ)のような場面(ばめん)のことである。
スピーチ、会議(かいぎ)発表(はっぴょう)面接(めんせつ)、インタビュー、放送(ほうそう)、アナウンス、案内(あんない)注意(ちゅうい)などの掲示物(けいじぶつ)、など。
電話(でんわ)をかけたり()けたりするときの慣用的(かんようてき)表現(ひょうげん)に、敬語(けいご)使(つか)われる。
(れい)1 (友達(ともだち)(いえ)電話(でんわ)をかける)
山中(やまなか): はい、山中(やまなか)です。
高橋(たかはし): 高橋(たかはし)ともうしますが、まさるさんはいらっしゃいますか。
山中(やまなか): (いま)、おりませんけど。
高橋(たかはし): じゃ、またあとで電話(でんわ)します
2 (ほかの会社(かいしゃ)電話(でんわ)をかける)
村田(むらた): はい、○○(しゃ)です。
小林(こばやし): △△銀行(ぎんこう)小林(こばやし)ともうしますが、木村(きむら)さん、お(ねが)いします。
村田(むらた): (いま)(せき)をはずしております。すぐもどると(おも)いますが。
小林(こばやし): では、こちらからかけなおします。
(30分後(ぷんご)
小林(こばやし): (さき)ほど電話(でんわ)いたしました小林(こばやし)ですが、木村(きむら)さん、もどられましたか。
村田(むらた): はい、少々(しょうしょう)()ちください。
可能(かのう)意味(いみ)(あらわ)すときは、【例文 3】のように「します」を「できます」に()える。
●「電話(でんわ)します」「約束(やくそく)します」など「N+する」のNによっては、「おNします/いたします」の(かたち)使(つか)う。 また、「返事(へんじ)します」は【例文 5】や(した)(れい)2のように「ご返事(へんじ)」「お返事(へんじ)」どちらの(かたち)使(つか)う。
(れい)1 もしもし、午前中(ごぜんちゅう)電話(でんわ)しました○○ですが、△△さんはお(かえ)りになりまし
たか。
2 いつごろまでに返事(へんじ)すればよろしいですか。
●「あげます/もらいます」「()います」「します」「()ます」などの動詞(どうし)は、「おVします/ いたします」の(かたち)使(つか)えない。
●「おVいたします」「ごNいたします」を使(つか)うと、「おVします」「ごNします」より敬意(けいい)(あらた)まりの程度(ていど)(たか)くなる。
実際(じっさい)のコミュニケーションは、さまざまな人間関係(にんげんかんけい)場面(ばめん)などが、()()わされた状況(じょうきょう)(おこな)われている。また、敬語(けいご)は、 A~Dの使(つか)(かた)以外(いがい)に、(はなし)内容(ないよう)(ひと)不幸(ふこう)災難(さいなん)など)や目的(もくてき)謝罪(しゃざい)皮肉(ひにく)(ことわ)りなど)によっても使(つか)われることがある。((した)(れい)1では(はなし)内容(ないよう)(ひと)不幸(ふこう)(れい)2では(はなし)目的(もくてき)謝罪(しゃざい)。)
(れい)1 (父親(ちちおや)()くなってしばらく(やす)んでいた会社(かいしゃ)同僚(どうりょう)に)
(とう)さまが()くなったと()きしましたが、大変(たいへん)でしたね。
2 ((きゅう)病気(びょうき)で、大切(たいせつ)会議(かいぎ)欠席(けっせき)した社員(しゃいん)同僚(どうりょう)に)
きのうは(きゅう)(やす)みまして、大変(たいへん)(めい)わくをおかけしました
初級(しょきゅう)では、敬語(けいご)基本的(きほんてき)使(つか)(かた)表現(ひょうげん)理解(りかい)(おぼ)えることが重要(じゅうよう)なので、 A~Dのようなわかりやすい人間関係(にんげんかんけい)場面(ばめん)具体的(ぐたいてき)設定(せってい)して、導入(どうにゅう)練習(れんしゅう)するとよい。
敬語(けいご)使(つか)うときは、文法(ぶんぽう)使(つか)(かた)(ただ)しさだけでなく、(はな)(かた)態度(たいど)にも()をつける。
(れい)のように、(おな)会社(かいしゃ)(ひと)家族(かぞく)など(ウチの関係(かんけい)(ひと))の動作(どうさ)について使(つか)うこともできるが、 (はじ)めは(はな)()(かぎ)って練習(れんしゅう)したほうが混乱(こんらん)しない。
資料(しりょう)授受(じゅじゅ)表現(ひょうげん)参照(さんしょう)
(れい)1 (工場見学(こうじょうけんがく)()(きゃく)に)
社長(しゃちょう): よくいらっしゃいました。今日(きょう)はわたしのかわりに部長(ぶちょう)中村(なかむら)がみなさまを案内(あんない)いたします
2 学校(がっこう)生徒(せいと)(おや): むすめも(はな)しした(おも)いますが、来月(らいげつ)()っこすことになりました。
関連文法項目
V(ら)れます(尊敬)
おVになります/ごNになります
尊敬の意味を持つ動詞
謙譲の意味を持つ動詞
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