Q1:目標(もくひょう)となるCan-doはどのように(えら)んだらいいでしょうか。

  • ①まず、学習者(がくしゅうしゃ)のニーズ、興味(きょうみ)(かんが)えて、どんな言語(げんご)活動(かつどう)ができるようになることを目標(もくひょう)にしたらいいか(かんが)えます。「JFスタンダードの()使(つか)うと便利(べんり)です。

       
  • ②「みんなのCan-doサイト」を使(つか)って、学習者(がくしゅうしゃ)のレベルや①で(かんが)えた言語(げんご)活動(かつどう)(ちか)いCan-doを(えら)びます。キーワードから検索(けんさく)したり、活動(かつどう)種類(しゅるい)、カテゴリー、トピック、レベルなどから(しぼ)()んだりできます。※サイトで提供(ていきょう)しているCan-doにはCEFR Can-doとJF Can-doがあります。Can-doのレベルは、CEFRの全体的(ぜんたいてき)尺度(しゃくど)自己(じこ)評価表(ひょうかひょう)などで確認(かくにん)できます。学習者(がくしゅうしゃ)のレベルや必要(ひつよう)言語(げんご)活動(かつどう)()うCan-doを(えら)びましょう。

    (つぎ)のように使(つか)()けできます。

    CEFR Can-do…抽象度(ちゅうしょうど)(たか)く、場面(ばめん)状況(じょうきょう)特定(とくてい)しないため、(とく)にコース全体(ぜんたい)目標(もくひょう)設定(せってい)()いています。

    JF Can-do…日本語(にほんご)使用(しよう)場面(ばめん)での具体的(ぐたいてき)言語(げんご)活動(かつどう)をイメージしやすいため、(とく)(かく)授業(じゅぎょう)学習(がくしゅう)目標(もくひょう)設定(せってい)()いています。

  • 適当(てきとう)なCan-doがない場合(ばあい)は、(いま)あるCan-doをもとにして「MYCan-do」を(つく)ることもできます。または、①に(もど)ってほかの言語(げんご)活動(かつどう)(さが)してみましょう。

Q2:学習(がくしゅう)する言語(げんご)項目(こうもく)文型(ぶんけい)語彙(ごい)表現(ひょうげん)など)が()まっている場合(ばあい)、Can-doを目標(もくひょう)とした課題(かだい)遂行(すいこう)(がた)授業(じゅぎょう)をするにはどうしたらいいでしょうか。

その言語(げんご)項目(こうもく)使(つか)必要(ひつよう)がある場面(ばめん)(ふく)んでいて、同時(どうじ)学習者(がくしゅうしゃ)のニーズに()った活動(かつどう)(かんが)えてみましょう。教科書(きょうかしょ)がある場合(ばあい)は、その()場面(ばめん)活動(かつどう)がヒントになります。その(さい)現実(げんじつ)社会(しゃかい)実際(じっさい)(おこな)われるコミュニケーションが想定(そうてい)できるか、自然(しぜん)場面(ばめん)かどうかをチェックすると()いでしょう。

学習(がくしゅう)する文型(ぶんけい)()まっている場合(ばあい)は、「みんなの教材(きょうざい)サイト」の文法(ぶんぽう)文型(ぶんけい)(さが)す」から、その項目(こうもく)使(つか)った活動(かつどう)(さが)して参考(さんこう)にすることもできます。あとは、上記(じょうき)Q1の②~③と(おな)じです。その活動(かつどう)に、目標(もくひょう)となっている言語(げんご)項目(こうもく)文型(ぶんけい)語彙(ごい)表現(ひょうげん)など)が必要(ひつよう)なことを確認(かくにん)しましょう。

自然(しぜん)場面(ばめん)設定(せってい)できないときや、学習者(がくしゅうしゃ)のレベルに()ったCan-doがないときは、無理(むり)課題(かだい)遂行(すいこう)(がた)授業(じゅぎょう)にする必要(ひつよう)はありません。(とく)に、(はじ)めて課題(かだい)遂行(すいこう)(がた)授業(じゅぎょう)(ため)場合(ばあい)は、やりやすい活動(かつどう)から(はじ)めてみましょう。

なるほど。こうやって、上下(じょうげ)のレベルのCan-doを見比(みくら)べると、(おな)じように「メールを()く」と()っても、A2レベルではどのようなことが目標(もくひょう)となるのか、具体的(ぐたいてき)にわかるんだ。
「JFS教材(きょうざい)」は、すべてCan-doがついているから、目標(もくひょう)()(かた)など、参考(さんこう)にしてみるといいよ。